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施工事例紹介(災害復旧):ユニットネット工法

ユニットネット工法災害復旧対策の事例紹介

弊社では、法面対策の商品を幾つか取り扱っております。

特に表層土砂崩壊抑止工法であるユニットネット工法は弊社主力商品の1つになります。

今回は近年多発している土砂災害の復旧対策として、ユニットネット工法が採用された事例をご紹介します。

まずはこちらの写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらの現場は、千葉県いすみ市にある作田トンネルの坑口の写真です。

令和5年9月に起こった台風13号の影響により、土砂崩れが発生し、道路が通行止めになってしまいました。通行止めの早期解除が求められていた為、従来工法(法枠+ロックボルト工)に比べ、工期短縮が図れるユニットネット工法が採用されました。

ユニットネット工法とは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この図のように、補強材(ロックボルト)とユニットネットを支圧板により連結し、これらの相互作用により斜面の安定化を図る地山補強土工法です。

適用対象は、概ね層厚3~4m程度までの表層土砂崩壊としており、鉄筋挿入工(ロックボルト工)の一種です。

ユニットネット工法は極力樹木を伐採せずに施工でき、人力での施工も可能となっています。また、従来工法(法枠+ロックボルト工)に比べ、狭いプラントヤードしか取れない場所や狭隘地でも施工が可能であり、施工性に優れる工法です。

施工状況

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当該現場の崩壊箇所については、早期の植生回復を図る為に植生マットを併用し、その上にユニットネット工法を施工することとなりました。このようにユニットネット工法は植生マットや金網の併用等、現場状況に応じた施工が可能です。

今回の現場では植生マットが併用されていますが、当該現場のように斜面に不陸があるような場合でも、ユニットネットが地表面に追従し易く、表土流出抑制効果が期待できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらの写真は施工完了後の写真です。施工面積は1200㎡ほどでしたが、2カ月程度でユニットネット工法の施工は完了しました。繰り返しになりますが、ユニットネット工法は従来工法(法枠+ロックボルト工)に比べ、コンクリートの養生期間が不要な点など、工期の短縮が図れます。

まとめ

土砂災害の復旧対策としてユニットネット工法が施工された事例をご紹介しました。令和5年の土砂災害発生件数は、国交省のプレスリリースによると直近10年の平均発生件数を上回ったというデータもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

このように、近年増加傾向にある土砂災害ですが、その予防対策・復旧対策の1つとしてユニットネット工法をご検討頂けますと幸いです。

ユニットネット工法に興味・関心が御座いましたら、こちらのお問い合わせよりご相談下さい。

 

情報引用先(出典)

■千葉県ホームページ

県管理道路の交通規制について(9月15日報道発表)/千葉県 (chiba.lg.jp)

■国交省ホームページ

報道発表資料:令和5年は過去平均を上回る土砂災害が発生<br>~令和5年の土砂災害発生件数を公表~ – 国土交通省 (mlit.go.jp)

■ウェザーニュース「いま注目の空の写真」

大雨の被害状況(9/9) 注目の空の写真 ウェザーニュース (weathernews.jp)

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